
つぶらな瞳と丸いフォルムが愛らしいブリティッシュショートヘア。
その落ち着いた佇まいに惹かれ、家族としてお迎えしたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
しかし、一方で「なつかない」という噂も耳にすることがあり、夢の「添い寝」はできるのだろうかと疑問に思うかもしれません。
実際のところ、ブリティッシュショートヘアと一緒に寝ることはできるのでしょうか。
独立心が強くひとりで留守番するのが得意な面もありますが、実はとても甘えん坊で、飼い主さんにべったりすることもあります。
そのツンデレな姿は、時に犬みたいだと表現されるほどです。
また、よく寝る猫なのか、でかいと言われる体格の真相、そしてブリティッシュショートヘアが喜ぶことは何かを知ることは、彼らとの距離を縮めるために欠かせません。
この記事では、ブリティッシュショートヘアと一緒に寝るための具体的なコツから、猫と一緒に寝るとどんなリスクがあるのかといった注意点まで、あなたが知りたい情報を網羅的に解説していきます。
彼らの性格や習性を深く理解し、より良い関係を築くための一助となれば幸いです。
ブリティッシュショートヘアと一緒に寝ることは可能?性格解説
- そもそも一緒に寝ることはできるのか
- なつかないと言われる理由とは
- 甘えん坊でべったりすることはある?
- まるで犬みたいなしぐさを見せることも
- ひとりで上手に留SU番できる?
- 1日の大半を占める?よく寝る猫なの?
そもそも一緒に寝ることはできるのか

ブリティッシュショートヘアと一緒に寝るという夢は、十分に実現可能なものです。
ただし、すべての猫が同じように行動するわけではなく、彼らの性格や飼い主との関係性、そして何よりも猫がその場所を「絶対に安全だ」と認識しているかどうかが鍵となります。
「ブリティッシュショートヘアはクールで、あまりべったりしない」というイメージをお持ちの方もいるかもしれません。その一因として、世界的な猫の血統登録機関であるCFA(キャット・ファンシアーズ・アソシエーション)が、猫種紹介の中で「通常、抱っこされるのは好きではありません」と記述していることが挙げられます。
彼らのがっしりとした筋肉質な体つきは、強く拘束されることを好まない傾向につながっていると考えられます。この記述が、一人歩きして「なつかない」「一緒に寝てくれない」という印象を形作っている側面があるようです。
しかし、これはあくまで一般的な傾向であり、一面的な情報に過ぎません。実際には、多くの飼い主が愛猫との添い寝を経験しています。
ある調査では、猫を飼っている方の3割以上が「愛猫と一緒のベッドや布団で寝ている」と回答しており、これはブリティッシュショートヘアの飼い主にとっても例外ではありません。
「一緒に寝る」と一言で言っても、そのスタイルは様々です。
- 枕元や顔の近くで寝るタイプ: 飼い主の顔のそばを寝場所に選ぶのは、深い信頼と安心感の表れです。飼い主の匂いや寝息を感じることで、心からリラックスしている状態と言えます。
- 足元で寝るタイプ: 顔の近くまでは来ないものの、布団の足元あたりを定位置にする子も多いです。これは、飼い主の気配を感じつつも、何かあった時にすぐに動ける距離を確保したいという、猫本来の習性と甘えたい気持ちが両立した行動と考えられます。
- 夜中に潜り込んでくるタイプ: 就寝時は自分のベッドで寝ていたはずが、夜中や明け方に寒さや寂しさを感じて、そっと布団の中に潜り込んでくるパターンです。飼い主が寝静まった無防備な時間帯に、甘えたくなる姿は非常に愛らしいものです。
- 季節限定で一緒に寝るタイプ: 夏の間は涼しい床の上などで寝ていたのに、冬になると途端に布団の中に入りたがる子もいます。これは、純粋に「暖かいから」という理由ですが、暖を取る場所に飼い主のそばを選ぶこと自体が、信頼関係の証です。
結局のところ、ブリティッシュショートヘアが一緒に寝てくれるかどうかは、彼らが飼い主と寝室を「究極の安全地帯」と認識できるかにかかっています。
猫にとって睡眠は、最も無防備で外敵に襲われる危険性の高い時間です。
その無防備な姿をあなたのそばで晒してくれるということは、言葉以上に雄弁な「信頼」と「愛情」のメッセージなのです。
したがって、焦らずじっくりと愛猫との絆を育んでいくことが、何よりも大切になります。
なつかないと言われる理由とは

ブリティッシュショートヘアが「なつかない」という評価を受けることがありますが、これは彼らの性格を正確に捉えたものとは言えないかもしれません。
この言葉の背景にあるのは、多くの場合、猫に求める愛情表現と、彼らが示す愛情表現との間のギャップです。
実際には、「なつかない」のではなく、「自立心が高く、古風な気品を保ちながら自分のペースで愛情を示す猫」と理解するのが、彼らの本質により近いでしょう。
この独特の性格のルーツは、彼らの歴史にまで遡ります。ブリティッシュショートヘアの祖先は、実用的な「ワーキングキャット」として、ネズミから農作物や食料を守る重要な役割を担っていました。
彼らは人間に過度に依存することなく、自ら考えて行動する能力が求められたのです。
その名残が、現代の彼らにも「媚びない落ち着き」や「静かな独立心」として受け継がれています。
では、具体的にどのような行動が「なつかない」という印象に繋がるのでしょうか。
- 抱っこを長く続けない: 腕の中にいること自体は受け入れても、数分もすれば自分から降りようとします。これは、がっしりした体格ゆえに、自由を束縛される体勢を本能的に好まないためです。
- 気分次第のコミュニケーション: 飼い主が構いたいタイミングと、彼らが甘えたいタイミングが必ずしも一致しません。気分が乗らない時は、撫でられてもそっと離れていってしまうことがあります。
- 「見守る」愛情表現: 常に膝の上に乗っているわけではなく、同じ部屋の少し離れたソファやキャットタワーの上から、静かに飼い主の様子を眺めていることがよくあります。これは無関心なのではなく、彼らなりの方法で家族の存在を感じ、空間を共有している、穏やかな愛情表現なのです。
これらの行動は、飼い主を嫌っている、あるいは愛情がないというサインでは決してありません。
むしろ、彼らの賢さの表れでもあります。
ブリティッシュショートヘアは非常に知的で、騒がしい環境や予測不能な行動を好みません。
そっけない態度は、時として「今は静かにしておいてほしい」という、彼らなりの意思表示なのです。
もっと言えば、彼らとの関係は、人間側が猫の「言語」を学ぶことで深まります。
常に愛情を求めるのではなく、猫がすり寄ってきたり、喉を鳴らして隣に座ったりといった、彼らから発信されるサインを見逃さないことが大切です。
彼らなりの流儀で示される愛情の瞬間を理解し、尊重してあげること。
それができれば、「なつかない」という誤解は解け、静かで深い信頼関係を築いていることに気づくはずです。
甘えん坊でべったりすることはある?

自立心が高く、どこか気品さえ漂うブリティッシュショートヘアですが、心を許した特定の相手にだけ見せる、驚くほど甘えん坊な一面を持っています。
普段の落ち着き払った姿と、時折見せる「べったり」とした姿との間に大きなギャップがあることこそ、この猫種の最大の魅力と言えるでしょう。
この「ツン」と「デレ」の振れ幅の大きさが、飼い主の心を掴んで離さないのです。
彼らの愛情表現は、決して一方的なものではありません。
飼い主の状況や感情を非常によく観察しており、私たちがリラックスしている「隙」を狙って、甘えのサインを送ってきます。
その表現方法は多岐にわたります。
物理的な接触を伴う甘え方
彼らが最も安心している時に見せる、直接的な愛情表現です。
- ゴロゴロという喉の音とスリスリ: 猫が喉を鳴らすのは、子猫が母猫に自分の居場所を伝えるための行動が起源とされ、成猫では満足や安心、要求の際に使われます。体を擦り付けてくるのは、自分の匂いをつけるマーキング行動の一種であり、「この人は自分のもの」という強い所有欲と愛情の表れです。
- 膝の上や隣を陣取る: 飼い主がソファや椅子でくつろいでいると、静かにやってきて膝の上やぴったりと隣に座ります。これは、飼い主の体温や匂いに包まれることで、心から安心している証拠に他なりません。
- 前足でのフミフミ: 子猫が母乳の出を促すために行っていた行動の名残で、成猫が見せる場合は、最大級の愛情と安心感、そして飼い主を母猫のように慕っている気持ちを示しています。
距離を保ちながら示す信頼のサイン
直接触れ合っていなくても、彼らは様々な方法で愛情を伝えてきます。
- ゆっくりとした瞬き: 猫の世界において、目をじっと見つめるのは威嚇のサインです。それとは逆に、ゆっくりと瞬きをして見せるのは、「あなたに敵意はありません、信頼しています」という最高の挨拶です。もし愛猫からこのサインが送られてきたら、同じようにゆっくりと瞬きを返してあげましょう。
- お腹を見せる(ヘソ天): お腹は猫にとって最大の急所です。その急所を無防備に晒して寝転がる「ヘソ天」ポーズは、「この場所では、あなたの前では、完全に無防備でいられます」という、絶対的な信頼の証です。
- 後追い: 飼い主が部屋を移動するたびに、静かについて歩く行動です。常に飼い主の気配を感じていたい、視界に入れておきたいという気持ちの表れで、深い愛着を感じていることが分かります。
これらの甘えたいサインは、飼い主が帰宅した直後や、夜のリラックスタイム、あるいは朝の目覚めの時など、一日の決まったタイミングで現れることが少なくありません。
この「甘えのゴールデンタイム」を逃さず、穏やかな声で名前を呼び、優しく撫でて応えてあげること。その積み重ねが、何物にも代えがたい固い絆を育んでいくのです。
まるで犬みたいなしぐさを見せることも

ブリティッシュショートヘアの振る舞いを見ていると、時折「猫というよりは犬に近いのでは?」と感じさせる、興味深い一面を発見することがあります。
これは、猫特有の気まぐれさや自由奔放さとは少し趣の異なる、飼い主への深い信頼や社会性を感じさせる行動を指します。
彼らの知性と観察眼の鋭さが、このようなユニークなコミュニケーションスタイルを生み出しているのです。
驚くほどの忠誠心?「お出迎え」と「後追い」
彼らの「犬みたい」と言われる行動の中で、最も代表的なのが飼い主への忠実な追跡行動です。
- 玄関での「お出迎え」: 多くの飼い主が、帰宅時に愛猫からの熱烈な歓迎を受けます。鍵を開ける音や足音を敏感に察知し、ドアが開くのを今か今かと待っているのです。そして、飼い主の姿を認めると、尻尾を立てて足元に体を擦り付け、満足げに喉を鳴らします。これは一日の留守番を終えた安堵と、再会を喜ぶ気持ちが入り混じった、彼らなりの愛情深い挨拶の儀式と言えるでしょう。
- どこまでも「後追い」: 前述の通り、心を許した飼い主が家の中を移動すると、まるで忠実な護衛のように後をついて歩くことがあります。リビングから寝室へ、あるいはトイレやバスルームのドアの前で、じっと動かずに中から出てくるのを待つ姿は、飼い主の存在を常に感じていたいという強い愛着の表れです。単に甘えているだけでなく、家族の行動を把握し、自身もその一部であろうとする社会的な行動とも考えられます。
驚異のコミュニケーション能力
彼らの知性は、人間との高度なコミュニケーションを可能にします。
- 呼びかけへの返事: 自分の名前を正確に認識し、呼ばれると「ニャッ」と短く鳴いて返事をすることがあります。これは単なる音への反応ではなく、「呼ばれたから応える」という、双方向のコミュニケーションの意思があることを示唆しています。
- 「取ってこい」遊び: 個体差はありますが、中には犬のように、投げたおもちゃを咥えて持ってくる「取ってこい」遊びができる子もいます。これは、「物を投げる→持ってくる→褒められる」という一連の流れを理解し、飼い主と一緒に楽しもうとする、非常に高度な知性と協調性の表れです。
このように、ブリティッシュショートヘアが見せる「犬みたい」な行動は、彼らがただのペットではなく、飼い主を信頼できるパートナーとして認識し、積極的に関わろうとしている証拠です。
もちろん、すべての個体がこうした行動を見せるわけではありませんが、彼らの奥深い知性と愛情深さに触れることができる、魅力的な側面の一つであることは間違いありません。
ひとりで上手に留守番できる?

ブリティッシュショートヘアは、猫の中でも留守番が得意な品種だと言われています。
その理由は、彼らの落ち着いていて自立心の高い性格にあります。
多くの猫は環境の変化や孤独に対してストレスを感じやすいですが、ブリティッシュショートヘアはひとりで静かに過ごす時間を苦にしない傾向があります。
お気に入りのおもちゃで遊んだり、窓辺で日向ぼっこをしたり、お気に入りの場所で眠ったりと、自分なりに時間を使って穏やかに飼い主の帰りを待つことができるのです。
ただし、留守番が得意だからといって、長時間放置して良いわけではありません。
留守番させる際の注意点
- 安全な環境の確保: 誤飲の危険がある小物や、猫にとって有害な植物などは片付けておきます。
- 快適な室温の維持: 夏場や冬場は、エアコンを使って適切な室温を保つことが大切です。
- 新鮮な水とフード: いつでも新鮮な水が飲めるように、複数の場所に水入れを置くと安心です。
- トイレの清潔さ: 出かける前にトイレを清潔にしておくことは、猫のストレス軽減につながります。
いくら留守番が得意でも、彼らも寂しさを感じます。
帰宅後は、たくさん声をかけて撫でてあげるなど、愛情のこもったコミュニケーションを取るように心がけましょう。
1日の大半を占める?よく寝る猫なの?

ブリティッシュショートヘアも他の猫と同様に、1日の多くの時間を睡眠に費やします。
「よく寝る猫なの?」という疑問に対しては、自信を持って「はい」と答えることができます。
猫の睡眠時間は、年齢によって変化します。
年齢 | 1日の平均睡眠時間 |
子猫 | 約20時間 |
成猫 | 約12時間~16時間 |
老猫 | 約18時間以上 |
このように長時間眠るのは、野生時代の名残です。
狩りをする肉食動物として、獲物を捕らえる一瞬のためにエネルギーを温存する必要があったため、それ以外の時間は眠って体力を温存していたのです。
ペットとなった現代でも、その習性は色濃く残っています。
眠っているように見えても、浅い眠り(レム睡眠)と深い眠り(ノンレム睡眠)を繰り返しています。
耳やひげがピクピク動いたり、寝言のような声を出すのは、夢を見ていると言われる浅い眠りの時です。
物音がするとすぐに起き上がれる状態で、いつでも活動できるように備えています。
彼らの睡眠を邪魔せず、静かに見守ってあげることが、猫の心身の健康にとって大切です。
ブリティッシュショートヘアと一緒に寝るための秘訣と注意点
- 信頼を得て一緒に寝るコツ
- ブリティッシュショートヘアが喜ぶことは何?
- 「でかい」は本当?成猫の体格について
- 猫と一緒に寝るとどんなリスクがある?
- ブリティッシュショートヘアと一緒に寝るための心得まとめ
信頼を得て一緒に寝るコツ

ブリティッシュショートヘアと一緒に寝るという夢を叶えるためには、力ずくではなく、猫からの信頼を勝ち取ることが不可欠です。
彼らが自ら「この人のそばは安全で心地よい」と感じてくれるような環境と関係を築くことが鍵となります。
無理強いは絶対にしない
まず最も大切なのは、猫が嫌がることをしない、という点です。
寝たがらない猫を無理やり布団に連れてきたり、抱きしめて寝ようとしたりするのは逆効果です。
猫にとって寝床は最も無防備になる場所であり、そこで嫌な経験をすると、寝室自体を警戒するようになってしまいます。
あくまで猫の意志を尊重し、彼らから近づいてくるのを辛抱強く待ちましょう。
日中のコミュニケーションを大切にする
添い寝は、日中の関係性の延長線上にあります。
普段から優しく声をかけたり、猫が好む場所を撫でてあげたり、おもちゃで一緒に遊んであげたりすることで、「飼い主=楽しい・安心できる存在」という認識が深まります。
このような日々の積み重ねが、夜の信頼につながっていくのです。
安心できる寝室環境を整える
猫が近づきやすいように、寝具の上には余計な物を置かず、猫がくつろげるスペースを確保しておきましょう。
また、大きな音や強い光がない、静かで落ち着ける環境を整えることも有効です。飼い主がリラックスして眠りにつく姿を見せることで、猫も安心して近づきやすくなります。
ブリティッシュショートヘアが喜ぶことは何?

ブリティッシュショートヘアとの絆を深めるためには、彼らが何を喜ぶのかを理解し、それを生活の中に取り入れてあげることが大切です。
彼らは穏やかで安定した環境と、適度な距離感を保ったコミュニケーションを好みます。
静かで穏やかなふれあい
彼らは騒がしい環境や、しつこく構われることを好みません。
高い声で騒いだり、長時間追いかけ回したりするのではなく、静かに名前を呼んで、彼らが近づいてきたら優しく顎の下や眉間を撫でてあげましょう。
猫が自分から体をすり寄せてきた時が、最高のコミュニケーションのタイミングです。
適度な遊びの時間
落ち着いた性格ですが、遊びが嫌いなわけではありません。
特に、狩猟本能を刺激するようなおもちゃ(猫じゃらしやボールなど)を使った遊びは喜びます。
ただし、長時間の遊びは疲れさせてしまうため、1回10分~15分程度を目安に、毎日少しずつ遊んであげるのが理想的です。
快適な生活環境の提供
彼らが快適に過ごせる環境を整えることも、喜びにつながります。
部屋全体を見渡せるキャットタワーの設置、爪とぎがしやすい場所の確保、常に清潔に保たれたトイレ、そして新鮮な食事と水。
これら基本的な要求が満たされていることが、彼らの精神的な安定と幸福感の土台となります。
飼い主が自分のことを気にかけてくれている、という安心感が信頼を育むのです。
「でかい」は本当?成猫の体格について

ブリティッシュショートヘアに対して「でかい」というイメージを持つ人は少なくありません。
この表現はあながち間違いではなく、彼らは実際に他の猫種に比べてがっしりとした大きな体格をしています。
この体格は「コビータイプ」と呼ばれ、特徴は以下の通りです。
- 丸い頭と顔
- 短く太い首
- がっしりとした肩幅と胴体
- 筋肉質で骨太な四肢
- 短く太い尻尾
これらの特徴が合わさることで、実際の体重以上に大きく、存在感のある見た目になります。
成猫の平均体重と成長
平均的な体重は以下の通りですが、個体差は大きいです。
性別 | 平均体重 |
オス | 4.0kg ~ 8.0kg |
メス | 3.0kg ~ 5.0kg |
特筆すべきは、彼らの成長スピードが比較的ゆっくりである点です。
一般的な猫は1年ほどで成猫の大きさになりますが、ブリティッシュショートヘアは骨格や筋肉が完全に発達し、成熟した体つきになるまでに3年から5年かかると言われています。
このがっしりした体型は肥満にもなりやすいため、日頃からの体重管理と食事コントロールが健康を維持する上で非常に大切です。
愛猫の健康を守るためにも、適切な食事量と運動を心がけましょう。
猫と一緒に寝るとどんなリスクがある?

愛猫と一緒に寝ることは、飼い主にとって至福の時間ですが、同時にいくつかの健康上のリスクも存在することを理解しておく必要があります。
特に、衛生面と安全面には注意が必要です。
人獣共通感染症(ズーノーシス)
猫から人に感染する可能性のある病気のことです。
完全に室内飼いの猫であっても、リスクがゼロになるわけではありません。
- パスツレラ症: 猫の口腔内に常在する菌で、噛まれたり引っかかれたりすることで感染し、傷口が腫れたり痛んだりします。
- 猫ひっかき病: 同じく猫の爪や口から感染し、リンパ節の腫れや発熱を引き起こすことがあります。
- 皮膚糸状菌症(猫カビ): 皮膚に脱毛や発疹を引き起こす真菌で、感染した猫との接触で人にうつります。
- トキソプラズマ症: ほとんどの人は感染しても無症状ですが、妊婦が初感染すると胎児に影響を及ぼす可能性があります。
これらのリスクを低減するためには、定期的なワクチン接種、ノミ・マダニの駆除、そして猫と触れ合った後の手洗いを徹底することが基本です。
アレルギーの問題
猫のフケや唾液、尿に含まれるアレルゲンが原因で、くしゃみ、鼻水、目のかゆみ、喘息などのアレルギー症状を引き起こすことがあります。
寝具はアレルゲンが付着しやすいため、一緒に寝ることで症状が悪化する可能性があります。
アレルギー体質の方は、寝室を別にするなどの対策を検討する必要があります。
物理的な危険
特に相手が子猫の場合、飼い主が寝返りを打った際に、無意識のうちに押しつぶしてしまう危険性があります。
また、高齢者や免疫力が低下している方は、些細なひっかき傷からでも感染症を起こしやすいため、特に注意が求められます。